根津甚八

9月26日より公開される映画『GONIN-サーガ』に、体調不良を理由に俳優を引退していた根津甚八(67)が1回限りのカムバックを果たしました。不自由になってしまった身体でもさすがの演技だと話題になっています。

ただ、根津甚八が俳優として表舞台に出なくなって10年も経つため、この人がどういう役者かよく分かんない人もいるかもしれません。根津甚八の若い頃は、そりゃもうすごかったんです。

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【東出昌大が思わず涙…!】

9月26日に行われた映画『GONIN-サーガ』の舞台挨拶で、主演の東出昌大はサプライズで届けられた根津甚八からの手紙を代読しました。

演じることが、生きることそのものでした。それができなくなり引退しました。あきらめていた演じることを味わわせてくださった監督に感謝します。

タスキを受け取ると言ってくれた東出君や次に続く俳優たち。できる精いっぱいをしたんだと(俳優業への思いを)断ち切ることができました。生きていた根津を(スクリーンで)見届けてください

この手紙を読み終えて、感極まってしばらく絶句し涙をこらえる東出昌大。

東出昌大

こういう顔見ると、東出くんホントにいいヤツなんだなと思う…。

役者ばかという言葉がありますが、演じることが生きるそのものという根津甚八も立派な役者ばかでした。

複視(ものが二重に見えること)の症状がでる目の病気、運転中に死亡事故を起こしてしまうという一生の重荷とそれに続く重いウツ、持病の椎間板ヘルニアが悪化して現在は車椅子の生活を送っているという根津甚八は、演じたいけどそれができないジレンマと闘ってきたんでしょう。

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【なぜ1作限りのカムバック?】

2004年の映画『るにん』を最後に姿を消してしまった根津甚八がなぜ『GONIN-サーガ』で1作限りのカムバックを果たしたのでしょう。

石井隆監督の手による『GONIN‐サーガ』は1995年に公開された『GONIN』の続編になります。『GONIN』は平たく言うといろいろあって若干キレ気味な5人の男たちが出てくるど派手なドンパチ映画で、これを痛快と見る人はたぶんうっぷんが溜まってるんじゃないかな(苦笑)

tum子
私はすごい好きです はい(笑)

根津甚八は前作の中で汚職でクビになった元刑事の氷頭要を演じました。

GONIN

続編となる『GONIN‐サーガ』は前作で撃たれて死んじゃったと思われていた氷頭要が実は植物状態で19年生きていたという重要なエピソードがあります。石井監督はこの氷頭役は根津甚八しかいないと頼み込み、根津甚八自身も盟友石井監督の頼みならばと引き受けたのだそうです。

ぷり子
男の約束って感じぃ?やだーかっこいい~

リリコ
BBAがのぼせてウザイ#根津甚八

不自由な身体で共演の若手俳優を圧倒するような鬼気迫る演技をみせた根津甚八。さすがです。

【根津甚八の若い頃がすごかった】

赤テントで知られるアングラ劇団の状況劇場(代表:唐十郎 大鶴義丹の父親)に所属していた根津甚八が世間に知られるようになったきっかけは、NHK大河『黄金の日日』(1979年)で演じた石川五右衛門役でした。

低いぼそぼそした話し声とアブナイ香りのする鋭い目がセクシー!!そりゃもう、大変な人気でした。

石川五右衛門と言えば太閤秀吉の暗殺を企てたかどで釜茹での刑に処せられる盗賊です。当然『黄金の日日』の中でも捕らえられて釜茹でになることが視聴者にはあらかじめ分かっています。

そのため、「お願いですから五右衛門を殺さないで!」という助命嘆願がNHKに山ほど届き、それを受けて処刑シーンが1ヶ月ほど後ろに回されるという前代未聞のことがありました。

そのお陰で石川五右衛門の処刑は先延ばしになったのですが、その間はどこかに逃げているという設定になってしまったため出番なし。ああ、痛し痒しとはこのこと。

根津甚八

秀吉暗殺のために手下とともに城に忍び込み、「地獄で会おうぜ」と別れの挨拶を交わすシーンです。YouTubeに落っこちているので興味のある方は探してご覧下さい(笑)あまりの男前ぶりに惚れ惚れしますよ。

ちなみに、このとき別れの挨拶を交わした手下たちの名前は 百足・龍王・梅鬼・蛇千代。名前萌え~。

黄金の日日は数ある大河ドラマの中でも5本の指に入る名作です

根津甚八はコメディタッチのドラマなどにも出演してきましたが、真骨頂は生きるか死ぬかのようなシリアスな役だったろうと思います。今回『GONIN-サーガ』で共演した東出昌大や桐谷健太らは、根津甚八の最盛期をリアルタイムで注視していたわけではないでしょう。

それでもたった1作限りの復帰で彼らに演じることのすさまじさを強烈に感じさせた存在感こそが、老いても体が自由に動かなくても失わなかった役者魂なんでしょうね。後を託された東出昌大や桐谷健太らがこの先役者としてどこまで成長するか楽しみです。

【追記】

12月29日に根津甚八が肺炎のため都内の病院で亡くなりました。ショックすぎて呆然としております(涙)ご冥福をお祈りいたします。

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東出昌大を絶句させた映画GONINの根津甚八は若い頃もすごかったhttps://i1.wp.com/yonimaji.net/wp-content/uploads/2015/09/nezujinpati.jpg?fit=444%2C287https://i1.wp.com/yonimaji.net/wp-content/uploads/2015/09/nezujinpati.jpg?resize=150%2C150アイーダ番組・映画Gonin,俳優,映画,東出昌大,根津甚八
9月26日より公開される映画『GONIN-サーガ』に、体調不良を理由に俳優を引退していた根津甚八(67)が1回限りのカムバックを果たしました。不自由になってしまった身体でもさすがの演技だと話題になっています。 ただ、根津甚八が俳優として表舞台に出なくなって10年も経つため、この人がどういう役者かよく分かんない人もいるかもしれません。根津甚八の若い頃は、そりゃもうすごかったんです。 スポンサードリンク 【東出昌大が思わず涙…!】 9月26日に行われた映画『GONIN-サーガ』の舞台挨拶で、主演の東出昌大はサプライズで届けられた根津甚八からの手紙を代読しました。 演じることが、生きることそのものでした。それができなくなり引退しました。あきらめていた演じることを味わわせてくださった監督に感謝します。 タスキを受け取ると言ってくれた東出君や次に続く俳優たち。できる精いっぱいをしたんだと(俳優業への思いを)断ち切ることができました。生きていた根津を(スクリーンで)見届けてください この手紙を読み終えて、感極まってしばらく絶句し涙をこらえる東出昌大。 こういう顔見ると、東出くんホントにいいヤツなんだなと思う…。 役者ばかという言葉がありますが、演じることが生きるそのものという根津甚八も立派な役者ばかでした。 複視(ものが二重に見えること)の症状がでる目の病気、運転中に死亡事故を起こしてしまうという一生の重荷とそれに続く重いウツ、持病の椎間板ヘルニアが悪化して現在は車椅子の生活を送っているという根津甚八は、演じたいけどそれができないジレンマと闘ってきたんでしょう。 スポンサードリンク 【なぜ1作限りのカムバック?】 2004年の映画『るにん』を最後に姿を消してしまった根津甚八がなぜ『GONIN-サーガ』で1作限りのカムバックを果たしたのでしょう。 石井隆監督の手による『GONIN‐サーガ』は1995年に公開された『GONIN』の続編になります。『GONIN』は平たく言うといろいろあって若干キレ気味な5人の男たちが出てくるど派手なドンパチ映画で、これを痛快と見る人はたぶんうっぷんが溜まってるんじゃないかな(苦笑) 根津甚八は前作の中で汚職でクビになった元刑事の氷頭要を演じました。 続編となる『GONIN‐サーガ』は前作で撃たれて死んじゃったと思われていた氷頭要が実は植物状態で19年生きていたという重要なエピソードがあります。石井監督はこの氷頭役は根津甚八しかいないと頼み込み、根津甚八自身も盟友石井監督の頼みならばと引き受けたのだそうです。 不自由な身体で共演の若手俳優を圧倒するような鬼気迫る演技をみせた根津甚八。さすがです。 【根津甚八の若い頃がすごかった】 赤テントで知られるアングラ劇団の状況劇場(代表:唐十郎 大鶴義丹の父親)に所属していた根津甚八が世間に知られるようになったきっかけは、NHK大河『黄金の日日』(1979年)で演じた石川五右衛門役でした。 低いぼそぼそした話し声とアブナイ香りのする鋭い目がセクシー!!そりゃもう、大変な人気でした。 石川五右衛門と言えば太閤秀吉の暗殺を企てたかどで釜茹での刑に処せられる盗賊です。当然『黄金の日日』の中でも捕らえられて釜茹でになることが視聴者にはあらかじめ分かっています。 そのため、「お願いですから五右衛門を殺さないで!」という助命嘆願がNHKに山ほど届き、それを受けて処刑シーンが1ヶ月ほど後ろに回されるという前代未聞のことがありました。 そのお陰で石川五右衛門の処刑は先延ばしになったのですが、その間はどこかに逃げているという設定になってしまったため出番なし。ああ、痛し痒しとはこのこと。 秀吉暗殺のために手下とともに城に忍び込み、「地獄で会おうぜ」と別れの挨拶を交わすシーンです。YouTubeに落っこちているので興味のある方は探してご覧下さい(笑)あまりの男前ぶりに惚れ惚れしますよ。 ちなみに、このとき別れの挨拶を交わした手下たちの名前は 百足・龍王・梅鬼・蛇千代。名前萌え~。 黄金の日日は数ある大河ドラマの中でも5本の指に入る名作です 根津甚八はコメディタッチのドラマなどにも出演してきましたが、真骨頂は生きるか死ぬかのようなシリアスな役だったろうと思います。今回『GONIN-サーガ』で共演した東出昌大や桐谷健太らは、根津甚八の最盛期をリアルタイムで注視していたわけではないでしょう。 それでもたった1作限りの復帰で彼らに演じることのすさまじさを強烈に感じさせた存在感こそが、老いても体が自由に動かなくても失わなかった役者魂なんでしょうね。後を託された東出昌大や桐谷健太らがこの先役者としてどこまで成長するか楽しみです。 【追記】 12月29日に根津甚八が肺炎のため都内の病院で亡くなりました。ショックすぎて呆然としております(涙)ご冥福をお祈りいたします。 スポンサードリンク