安保法制成立

19日未明にとうとうと言うかやっとと言うか、安保法案が混乱のうちに成立しました。嵐のコンサートか?というほどの数の人々が議事堂前で声を枯らして法案成立に反対し、多くの憲法学者がこの法律は違憲だから認められません!と訴えましたが、まともにとりあうことなく大乱闘の末の採決。なぜこんなに大急ぎで決めてしまう必要があったのでしょう。

国民の約8割が審議が尽くされたとは言えないと感じている強行採決の背景には反対デモが拡大したことが無関係ではないとする話もあります。なんだよそれー!

スポンサードリンク

【背景についての自分的おさらい】

■安保法案■

「国際平和支援法案」と、自衛隊法改正案など10の法律の改正案を一つにまとめた「平和安全法制整備法案」からなる。
○集団的自衛権を認める
○自衛隊の活動範囲や、使用できる武器を拡大する
○有事の際に自衛隊を派遣するまでの国会議論の時間を短縮する
○在外邦人救出や米艦防護を可能になる
○武器使用基準を緩和
○上官に反抗した場合の処罰規定を追加

今回採決された安保法案の中で最大の争点となったのが最初に出てくる集団的自衛権の行使でした。
集団的自衛権そのものは、日本はもとから持っています。しかし、その行使は憲法9条に違反するという理由で使うことがなかったのがこれまでです。

憲法9条

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

日本は永久に戦争をしません。武力も持ちません。と憲法9条は言ってて、これを以って日本は平和国家であるということ。

自衛隊の持ってる兵器は武力じゃないのか?という疑問が当然出てくるけれど、政府見解によると自衛隊は戦力ではないということになっていてるようです。しかし憲法学の見地では、あれは本当は違憲なんだけどね、というのが通説のようです。

これまで日本は安保条約を結んでいるアメリカが戦争をおっ始めても、資金援助はするけど憲法第9条によりうちは平和国家だから武力として自衛隊は出さないよというスタンスをとってきました。
しかし、その姿勢を善しとしない国もあります。仲良しのはずのアメリカです。

4月29日、ホワイトハウスを訪ねた安倍総理は日本国内でまだ議論が始まってもいないのに誇らしげに宣言しました。
「日本は世界の世界の平和と安全のために、これまで以上に責任を果たしていく。そのために必要な法案をこの夏までに必ず実現します!」

tum子
安倍さんっていつからこんなにええかっこしになったんだ?

リリコ
オバマによほど脅しをかけられた可能性もあるかも

スポンサードリンク

【なぜ反対デモが拡大したんだろう】

背景を客観的に見ていくと、賛成・反対両方の言い分にそうだよなぁ…と思えるところがあります。

集団的自衛権行使に対して賛成する意見は、事実北朝鮮や中国がなにし掛けてくるかわからん情勢なんだから、もっとアメリカの協力体制を強固なものにしておく必要があるのは当然という。
しっかりタッグ組んでおけば迂闊に仕掛けてこれなくなるんだから 戦争に巻き込まれることはない、と。

反対意見は、そもそも憲法9条で戦争しないと言ってるのに、日本国民である自衛隊を戦地に送るのは許されん。中国・北朝鮮の問題は個別的自衛権でなんとかすりゃあいい という。

そう、日本人が戦地に赴くってことに拒否反応が出たんですよね。
戦地に赴く=日本は戦争する国と見られたら、戦争の抑止力どころか余計にミサイルが飛んできそうな気がする!やめてー!日本は平和国家なのよー!平和ボケと言われても結構。嫌なもんはイヤ!


デモがあれほどの規模になってしまった原因は安倍総理にあると思います。
国会中継を見ていると、民主党の福山郎議員なんかが「そうそう、そこが聞きたいのよね!」と私たち国民を代弁するような質問をしている。

ところが安倍総理は、のらりくらりという言葉がネクタイ締めてるみたいにまったく質問の答えになってない答弁を繰り返している。自分が質問したわけでもないのに、なんか腹たつわー!

abeshusho

テレビに映らないところで安倍総理はこんなことを言ってたようです。
「何でもバカ正直に言えばいいってもんじゃない」
答弁が苦手な中谷防衛大臣のことを言ってます。まともに答える気なっしんぐ。国民、なめんな!

demo2

日本国民はそれでなくても原発の問題とか雇用の問題とか将来に不安をたーーーくさん抱えています。そこに戦争に巻きこまれるんじゃ?という大きな不安材料をいきなり投下しておいて、日本が戦争に巻き込まれない納得できる説明もせずに「ウチの方が数多いですから」で押し切られちゃたまんないです。

無条件に戦争反対!って騒いでた人ばかりではないと思う。ただ、説明があまりに不十分なので、なんかわかんないけどものすごく不穏な空気を感じて居ても立ってもいられなくなった人は多かったんじゃと思うんですよね。

そりゃ反対デモが拡大するのも当たり前ですわな。よく暴徒化して国会に火炎瓶が投げられなかったもんだ。

【デモが採決を急がせた?】

総理ののらりくらりのお陰で60年安保のときみたいな大規模なデモになって国会前は大変なことになってましたが、なんとこれが採決を急がせた原因のひとつだという話もあります。

反対デモが多少あることは予想していたようですが、まさかアレほどの規模になるとは思わなかったため、首相周辺がびびってしまって決着の前倒しを要請したんだとか。

採決の瞬間の大混乱のなか、安倍首相がしら~っとした顔で退席していきました。そのとき、この人は自民党の支持率を捨てたんだなと思いました。混乱の中で山本太郎議員が汚い字で「自民党が死んだ日」と書いた紙を掲げてましたが、ここは「平和国家が死んだ日」と書いたほうが賢そうだったろうにと 思いました。

【今成立させるわけ】

集団的自衛権の問題をなぜこんなに大急ぎで決めてしまわなくてはならなかったのか。これには多くの疑問が残ります。いずれ考えていかなくてはならないテーマではありましたが、こんなに急がなくてはならない理由はなんなのか。

4月に先走ってオバマに約束しちゃったから、という理由もあるでしょう。しかしこれだけだと理由として弱い。
今回の決定で、自衛隊は米軍の補給部隊として後方支援をすることになりそうですが、すでにどこに送られるかはとっくに決まっているらしいという話もあります。アメリカは戦争を始める用意があって、その日程に合わせて閣議決定させる必要があったんだよん という説です。

法案成立を受けて、アメリカの国防次官補は「集団的自衛権はあくまでも日本を防衛するためのもの」としながら「自衛隊とアメリカ軍の運用面での統合が一段と進むことになる。連携することで能力がさらに強化される」とコメントしています。

自衛隊とアメリカ軍は一体のもの、という考え方?お手伝いに行くんじゃなくて?
だいたい、「最大限の安全確保をしたうえでの後方支援」なんてできるわけないじゃんって思うんだけど、安倍さんは自衛隊を米軍の後ろの盾として送り込みたかったってことでしょうか。

オバマに何の弱みを握られてるんだろう…。そんな風に考えずにいられないのは間違ってますか?

スポンサードリンク

【安保法案成立】なぜあれほど急いだ?強行採決の原因は反対デモ?https://i0.wp.com/yonimaji.net/wp-content/uploads/2015/09/anpo.jpg?fit=500%2C316https://i0.wp.com/yonimaji.net/wp-content/uploads/2015/09/anpo.jpg?resize=150%2C150アイーダニュース安保法案,安倍首相,強行採決,政治
19日未明にとうとうと言うかやっとと言うか、安保法案が混乱のうちに成立しました。嵐のコンサートか?というほどの数の人々が議事堂前で声を枯らして法案成立に反対し、多くの憲法学者がこの法律は違憲だから認められません!と訴えましたが、まともにとりあうことなく大乱闘の末の採決。なぜこんなに大急ぎで決めてしまう必要があったのでしょう。 国民の約8割が審議が尽くされたとは言えないと感じている強行採決の背景には反対デモが拡大したことが無関係ではないとする話もあります。なんだよそれー! スポンサードリンク 【背景についての自分的おさらい】 ■安保法案■ 「国際平和支援法案」と、自衛隊法改正案など10の法律の改正案を一つにまとめた「平和安全法制整備法案」からなる。 ○集団的自衛権を認める ○自衛隊の活動範囲や、使用できる武器を拡大する ○有事の際に自衛隊を派遣するまでの国会議論の時間を短縮する ○在外邦人救出や米艦防護を可能になる ○武器使用基準を緩和 ○上官に反抗した場合の処罰規定を追加 今回採決された安保法案の中で最大の争点となったのが最初に出てくる集団的自衛権の行使でした。 集団的自衛権そのものは、日本はもとから持っています。しかし、その行使は憲法9条に違反するという理由で使うことがなかったのがこれまでです。 憲法9条 1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 日本は永久に戦争をしません。武力も持ちません。と憲法9条は言ってて、これを以って日本は平和国家であるということ。 自衛隊の持ってる兵器は武力じゃないのか?という疑問が当然出てくるけれど、政府見解によると自衛隊は戦力ではないということになっていてるようです。しかし憲法学の見地では、あれは本当は違憲なんだけどね、というのが通説のようです。 これまで日本は安保条約を結んでいるアメリカが戦争をおっ始めても、資金援助はするけど憲法第9条によりうちは平和国家だから武力として自衛隊は出さないよというスタンスをとってきました。 しかし、その姿勢を善しとしない国もあります。仲良しのはずのアメリカです。 4月29日、ホワイトハウスを訪ねた安倍総理は日本国内でまだ議論が始まってもいないのに誇らしげに宣言しました。 「日本は世界の世界の平和と安全のために、これまで以上に責任を果たしていく。そのために必要な法案をこの夏までに必ず実現します!」 スポンサードリンク 【なぜ反対デモが拡大したんだろう】 背景を客観的に見ていくと、賛成・反対両方の言い分にそうだよなぁ…と思えるところがあります。 集団的自衛権行使に対して賛成する意見は、事実北朝鮮や中国がなにし掛けてくるかわからん情勢なんだから、もっとアメリカの協力体制を強固なものにしておく必要があるのは当然という。 しっかりタッグ組んでおけば迂闊に仕掛けてこれなくなるんだから 戦争に巻き込まれることはない、と。 反対意見は、そもそも憲法9条で戦争しないと言ってるのに、日本国民である自衛隊を戦地に送るのは許されん。中国・北朝鮮の問題は個別的自衛権でなんとかすりゃあいい という。 そう、日本人が戦地に赴くってことに拒否反応が出たんですよね。 戦地に赴く=日本は戦争する国と見られたら、戦争の抑止力どころか余計にミサイルが飛んできそうな気がする!やめてー!日本は平和国家なのよー!平和ボケと言われても結構。嫌なもんはイヤ! デモがあれほどの規模になってしまった原因は安倍総理にあると思います。 国会中継を見ていると、民主党の福山郎議員なんかが「そうそう、そこが聞きたいのよね!」と私たち国民を代弁するような質問をしている。 ところが安倍総理は、のらりくらりという言葉がネクタイ締めてるみたいにまったく質問の答えになってない答弁を繰り返している。自分が質問したわけでもないのに、なんか腹たつわー! テレビに映らないところで安倍総理はこんなことを言ってたようです。 「何でもバカ正直に言えばいいってもんじゃない」 答弁が苦手な中谷防衛大臣のことを言ってます。まともに答える気なっしんぐ。国民、なめんな! 日本国民はそれでなくても原発の問題とか雇用の問題とか将来に不安をたーーーくさん抱えています。そこに戦争に巻きこまれるんじゃ?という大きな不安材料をいきなり投下しておいて、日本が戦争に巻き込まれない納得できる説明もせずに「ウチの方が数多いですから」で押し切られちゃたまんないです。 無条件に戦争反対!って騒いでた人ばかりではないと思う。ただ、説明があまりに不十分なので、なんかわかんないけどものすごく不穏な空気を感じて居ても立ってもいられなくなった人は多かったんじゃと思うんですよね。 そりゃ反対デモが拡大するのも当たり前ですわな。よく暴徒化して国会に火炎瓶が投げられなかったもんだ。 【デモが採決を急がせた?】 総理ののらりくらりのお陰で60年安保のときみたいな大規模なデモになって国会前は大変なことになってましたが、なんとこれが採決を急がせた原因のひとつだという話もあります。 反対デモが多少あることは予想していたようですが、まさかアレほどの規模になるとは思わなかったため、首相周辺がびびってしまって決着の前倒しを要請したんだとか。 採決の瞬間の大混乱のなか、安倍首相がしら~っとした顔で退席していきました。そのとき、この人は自民党の支持率を捨てたんだなと思いました。混乱の中で山本太郎議員が汚い字で「自民党が死んだ日」と書いた紙を掲げてましたが、ここは「平和国家が死んだ日」と書いたほうが賢そうだったろうにと 思いました。 【今成立させるわけ】 集団的自衛権の問題をなぜこんなに大急ぎで決めてしまわなくてはならなかったのか。これには多くの疑問が残ります。いずれ考えていかなくてはならないテーマではありましたが、こんなに急がなくてはならない理由はなんなのか。 4月に先走ってオバマに約束しちゃったから、という理由もあるでしょう。しかしこれだけだと理由として弱い。 今回の決定で、自衛隊は米軍の補給部隊として後方支援をすることになりそうですが、すでにどこに送られるかはとっくに決まっているらしいという話もあります。アメリカは戦争を始める用意があって、その日程に合わせて閣議決定させる必要があったんだよん という説です。 法案成立を受けて、アメリカの国防次官補は「集団的自衛権はあくまでも日本を防衛するためのもの」としながら「自衛隊とアメリカ軍の運用面での統合が一段と進むことになる。連携することで能力がさらに強化される」とコメントしています。 自衛隊とアメリカ軍は一体のもの、という考え方?お手伝いに行くんじゃなくて? だいたい、「最大限の安全確保をしたうえでの後方支援」なんてできるわけないじゃんって思うんだけど、安倍さんは自衛隊を米軍の後ろの盾として送り込みたかったってことでしょうか。 オバマに何の弱みを握られてるんだろう…。そんな風に考えずにいられないのは間違ってますか? スポンサードリンク