昨年7月26日に相模原市の障がい者施設「津久井やまゆり園」で起きた障がい者死傷事件。亡くなった方のご冥福と心と体に傷を負ってしまった方、被害に遭った方のご家族のお気持ちは推し量ることすら叶わない思いがします。

犯人の元施設職員植松聖による、意思の疎通ができない障がい者は生きている価値がないという偏りまくった思想のもとに死者19名、重軽傷者26名を出しましたが、逮捕されて連れて行かれるときに植松被告が見せたなんとも嬉しそうな笑顔が怖い 心底怖い。

拘留から1年経っても何一つ考えを変えることのない植松被告には自己愛性人格障害の診断が下っているようですが、これって第2の植松ともいえる凶悪犯罪を未然に防ぐのが極めて困難ってことでは…

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【措置入院の限界】

植松聖被告は事件を起こす少し前に当時まだ在籍していたやまゆり園で障がい者に対する差別的で危険な思想を口にしたため、コイツはやばいヤツだってことで退職させられました。その後、自傷他傷の恐れありということで精神保健福祉法29条に基づき措置入院させられています。

この時の入院は12日間、植松被告は入院したばかりの時は自分の考えを熱くなって語っていたそうですが、そのうち落ち着いてきて事件を実行するために大人しくよい子にして措置解除に備えたということです。

この12日間という入院期間が短すぎたんじゃないかという声があがってました。私も短いよーと思った。ただ、措置入院というものが、『精神疾患によって』『緊急性を要する』ときに実行されるものである以上、医療的に治療の必要なしと判断されれば退院していくことになります。

【病的だけど病気じゃない人格障害】

被害者や被害者家族の方々に謝罪の言葉を発するでもなく、相変わらず超危険思想どっぷしの植松被告には自己愛性人格障害の診断が下りているようです。

人格障害にはいくつか種類があります。

自分はウルトラ特別な人間でいついかなるときも自分の考えだけが正しくて何をしてもいいと思い込んでるのが自己愛性人格障害。
衝動的で無鉄砲で計画性がなくて常に不機嫌で世の中の規律を守るという概念がないのが反社会性人格障害(大阪池田市の池田小事件の宅間守)。
つじつまの合わないことを言い立てて被害妄想にかられて周囲に面倒をかけるのが妄想性人格障害。
相手の気を引くために嘘をついたり手首を切ったり、突然怒り狂うけど周りには何が怒りのスイッチなのかさっぱりわからないのが境界性人格障害。

この他にも拒絶される前に自分から拒絶してしまうため人間関係が築けず生き辛くなってしまう回避性人格障害とか、自分の考えってものがなくて人に依存しないと生きていけないと思っている依存性人格障害などがあります。

ひとくくりにすると困った人たちなのですが、人格障害は薬飲んで治るものではなく性格の極端な偏りなので、精神疾患として扱われないことが多いのです。

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【使えない法律】

7月11日に、一体どこからが適用範囲なのかよう分からん!と法案成立に反対する声がごうごうだったテロ等準備罪が適用されました。

この法律は、要するにテロ行為の計画や準備に加担したら実行犯の仲間じゃなくても逮捕されますよという法律です。

植松被告がやったことは障がい者に対するテロだと私は思います。イスラム国と称する排他的集団が偏狭な思想のもとにあっちゃこっちゃでテロを起こすのと大して変わらん。

もしも植松被告が事件を起こす前にテロ等準備罪が施行されていたら、やまゆり園襲撃の手伝いを打診された友人が通報すれば未然に防げたでしょうか。

答えは否です。テロ等準備罪は「テロを企てる組織」を対象にしているので、個人犯罪は適用外です。

植松被告は事件前に措置入院でしばらくの間精神病院に隔離されてました。しかし、措置入院は『精神疾患』のある人に対して緊急的に行なうものであってなんかヤバイ人を隔離するためのものではありません。というわけで、精神疾患ではない人格障害に対して精神保健福祉法29条は原則として適用されないってことになります。

【心の中の種】

相模原事件の怖いところは、恨みややけっぱちで起こされた犯罪ではなく個人によるヘイトクライムだというところです。私は差別感情なんか絶対持ってません!という人は嘘つきです。誰しも多かれ少なかれ何かしらの差別感情を持ってるはずです。

ヘイトクライムは何かの対象に差別感情を持つ人が暴力的な手段で排斥行動を起こすことです。障がい者に対する差別感情という小さな種に植松被告が水と肥料を与えてしまったとしたら、確信的に後に続く人が出てきてしまう恐れがあります。

もちろん多くの人は植松被告の言うことが理解「できてしまった」としても犯罪に走ったりはしないのですが、極端な考えに走りやすい性質を持つ人なら…分からん。人と関わらないタイプの人だったら予兆さえ見つけられないんじゃないかと。

…と、悲観的なことをつらつら書いてみましたが、願わくば後に続こうなんてことを思いつく人がでませんように。

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相模原障がい者施設事件から1年 今の法律じゃ第2の植松聖を未然に防ぐのはほぼ不可能なわけhttps://i0.wp.com/yonimaji.net/wp-content/uploads/2017/07/uematu.jpg?fit=500%2C357https://i0.wp.com/yonimaji.net/wp-content/uploads/2017/07/uematu.jpg?resize=150%2C150アイーダ雑記植松聖,相模原
昨年7月26日に相模原市の障がい者施設「津久井やまゆり園」で起きた障がい者死傷事件。亡くなった方のご冥福と心と体に傷を負ってしまった方、被害に遭った方のご家族のお気持ちは推し量ることすら叶わない思いがします。 犯人の元施設職員植松聖による、意思の疎通ができない障がい者は生きている価値がないという偏りまくった思想のもとに死者19名、重軽傷者26名を出しましたが、逮捕されて連れて行かれるときに植松被告が見せたなんとも嬉しそうな笑顔が怖い 心底怖い。 拘留から1年経っても何一つ考えを変えることのない植松被告には自己愛性人格障害の診断が下っているようですが、これって第2の植松ともいえる凶悪犯罪を未然に防ぐのが極めて困難ってことでは… スポンサードリンク 【措置入院の限界】 植松聖被告は事件を起こす少し前に当時まだ在籍していたやまゆり園で障がい者に対する差別的で危険な思想を口にしたため、コイツはやばいヤツだってことで退職させられました。その後、自傷他傷の恐れありということで精神保健福祉法29条に基づき措置入院させられています。 この時の入院は12日間、植松被告は入院したばかりの時は自分の考えを熱くなって語っていたそうですが、そのうち落ち着いてきて事件を実行するために大人しくよい子にして措置解除に備えたということです。 この12日間という入院期間が短すぎたんじゃないかという声があがってました。私も短いよーと思った。ただ、措置入院というものが、『精神疾患によって』『緊急性を要する』ときに実行されるものである以上、医療的に治療の必要なしと判断されれば退院していくことになります。 【病的だけど病気じゃない人格障害】 被害者や被害者家族の方々に謝罪の言葉を発するでもなく、相変わらず超危険思想どっぷしの植松被告には自己愛性人格障害の診断が下りているようです。 人格障害にはいくつか種類があります。 自分はウルトラ特別な人間でいついかなるときも自分の考えだけが正しくて何をしてもいいと思い込んでるのが自己愛性人格障害。 衝動的で無鉄砲で計画性がなくて常に不機嫌で世の中の規律を守るという概念がないのが反社会性人格障害(大阪池田市の池田小事件の宅間守)。 つじつまの合わないことを言い立てて被害妄想にかられて周囲に面倒をかけるのが妄想性人格障害。 相手の気を引くために嘘をついたり手首を切ったり、突然怒り狂うけど周りには何が怒りのスイッチなのかさっぱりわからないのが境界性人格障害。 この他にも拒絶される前に自分から拒絶してしまうため人間関係が築けず生き辛くなってしまう回避性人格障害とか、自分の考えってものがなくて人に依存しないと生きていけないと思っている依存性人格障害などがあります。 ひとくくりにすると困った人たちなのですが、人格障害は薬飲んで治るものではなく性格の極端な偏りなので、精神疾患として扱われないことが多いのです。 スポンサードリンク 【使えない法律】 7月11日に、一体どこからが適用範囲なのかよう分からん!と法案成立に反対する声がごうごうだったテロ等準備罪が適用されました。 この法律は、要するにテロ行為の計画や準備に加担したら実行犯の仲間じゃなくても逮捕されますよという法律です。 植松被告がやったことは障がい者に対するテロだと私は思います。イスラム国と称する排他的集団が偏狭な思想のもとにあっちゃこっちゃでテロを起こすのと大して変わらん。 もしも植松被告が事件を起こす前にテロ等準備罪が施行されていたら、やまゆり園襲撃の手伝いを打診された友人が通報すれば未然に防げたでしょうか。 答えは否です。テロ等準備罪は「テロを企てる組織」を対象にしているので、個人犯罪は適用外です。 植松被告は事件前に措置入院でしばらくの間精神病院に隔離されてました。しかし、措置入院は『精神疾患』のある人に対して緊急的に行なうものであってなんかヤバイ人を隔離するためのものではありません。というわけで、精神疾患ではない人格障害に対して精神保健福祉法29条は原則として適用されないってことになります。 【心の中の種】 相模原事件の怖いところは、恨みややけっぱちで起こされた犯罪ではなく個人によるヘイトクライムだというところです。私は差別感情なんか絶対持ってません!という人は嘘つきです。誰しも多かれ少なかれ何かしらの差別感情を持ってるはずです。 ヘイトクライムは何かの対象に差別感情を持つ人が暴力的な手段で排斥行動を起こすことです。障がい者に対する差別感情という小さな種に植松被告が水と肥料を与えてしまったとしたら、確信的に後に続く人が出てきてしまう恐れがあります。 もちろん多くの人は植松被告の言うことが理解「できてしまった」としても犯罪に走ったりはしないのですが、極端な考えに走りやすい性質を持つ人なら…分からん。人と関わらないタイプの人だったら予兆さえ見つけられないんじゃないかと。 …と、悲観的なことをつらつら書いてみましたが、願わくば後に続こうなんてことを思いつく人がでませんように。 スポンサードリンク